底辺であるがゆえに重要な仕事です
少し前の記事になるのですが、「【底辺職とは?】底辺の仕事ランキング一覧」というネット記事に対して
職業差別だという批判が巻き起こり大炎上したそうです。
「底辺の職業ランキング」を生んだ日本 なぜ、差別とカスハラに苦しめられるのか
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2207/08/news031.html
この「世間一般での職業ランキング」の中には私共の業務「倉庫作業員」も入っており
また物流業務で言えば、「トラック運転手」も含まれていますので恐らく物流業界全体に対してのイメージは「世の中の底辺」仕事であるという認識なのでしょう。
「底辺」と指をさされてしまった私共の業界ですが、それに携わっている我々従業員は世の中に対して恥ずかしい仕事をしているとは思っておりません。
この「底辺」という表現をこの記事の内容通り「給料が安く、誰でもできて、社会的地位が低い」というニュアンスで受け取ってしまう人たちがとても多いとは思いますが、
私達はこの社会生活の中で産業や流通を文字通り下から支える底辺として頑張っているという自負があります。
物流業務が存在しなければすべての産業が成り立ちませんし、こうしたネット記事を読んでいる方々が普段から使用するネット通販なども存在できません。
また「誰でもできる」という考え方もどうかと思いますが、物流業務に限らず今回底辺仕事と名指しされたすべての業務に共通するのはどれも職人的知識や経験による運用が重要で、この知識や経験の会社としての積み重ねがなければ対象となるすべての顧客への円滑な業務やサービスが供給できないという事です。
「誰でもできる」という認識で自分で家を建てたり、介護をしてみたりする人がいないのと同様、物流業務も細かな物流システムの調整や運用ノウハウの積み重ねで顧客対応を日々改善しており、とても技能を要する仕事です。
「給料や安い」と思われてしまうのは、結局売上構成比に占める作業単価がどれくらいになるかという点において、特に物流業界はその費用削減が利益に直結するため、極限まで単価設定を削られてしまうという状況があるからだと思います。
いずれにしても。我々は底辺の仕事をしておりますが、社会生活にとってなくてはならない底辺だと思っています。
« 厳しい暑さがもたらした世の中の変化 | トップページ | 今日から新学期 »
「物流業界」カテゴリの記事
- 国際物流展2024(2024.09.13)
- Amazonが代引き決済を終了(2024.05.27)
- ヤマト業界横断、中小相互協力で24年問題対応(2024.05.22)
- 2024年問題やはり右往左往(2024.04.12)
- ヤマト運輸、個人配送契約者との契約を見直し(2024.01.29)
最近のコメント