ムチャの代償
沈没したタイタニック号の観測をしていたアメリカの探査用潜水艦が消息不明になり
その後の捜索で海中で水圧による圧壊で乗組員全員死亡という事がわかり、世界中でこの痛ましい事故に哀悼の意が向けられています。
その後の報道で、この圧壊した調査用潜水艦は、国際基準での安全基準をクリアしていはいなく、
解雇された元従業員の話では1300mくらいの水深までしか耐えられない性能だったのではないかと言われています。
無くなった乗組員の中に、この探査用潜水艦の会社代表も乗り合わせていて
本人いわく、新しい素材と考えで作られた潜水艦ということで安全にも自信をもっていたようですが
おそらく性能的な無理もあるていど承知でタイタニック号の探査ツアーを実施していたのだと思います。
参加した一般の乗客は、この潜水艦の性能や水深4000mまで潜る事に対するリスクなど専門家ではないですからそれほど深い知識はなかったと思います。いわばこの潜水艦会社の社長を信じて乗り合わせているわけです。
無理を越してムチャな状態になっているかどうかは一時的に参加している人には判断は難しいでしょう。
あらゆるビジネスでも当てはまるのですが、この無理をしている、無茶な状態になっているという事について
無理をしている、無茶をしている当事者はそれでいままで何とかなっていたからこれからも大丈夫という漠然とした自信のようなものにしたがって行動を繰り返しがちだと思います。
しかし、この無茶は最終的にはなんらかの歪みとして大きな事故やトラブルとして表面化する事がほとんどです。
我々の仕事や生活の中に、無駄があるならそれは積極的な改善をすべきですし
なにか無茶を強いる事柄があるなら、無駄をなくすよりも先にその無茶や無理は修正する必要があると思います。
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