大きなプロジェクトがうまくいかない国になってしまった日本
JAXAが開発をすすめる次世代液体燃料ロケットH3の発射が失敗におわりました。
JAXAのロケットは大型固形燃料ロケット イプシロン6号の発射失敗につづいている状態で、H2Aやイプシロン5号までの連続して安定した運用をしていた時期にくらべると本当にどうしてしまったのかと首をかしげる状態になっています。
東京オリンピックの大手広告代理店による談合が明るみになったり、三菱重工の国をあげたプロジェクトでいえば国産ジェット飛行機の開発が頓挫したり、少し前の話ですが超大型旅客船の製造がとんでもない赤字をだした上で頓挫したり、国をあげた産業やイベントに関するプロジェクトがことごとく失敗しているという状況がつづいています。
よく、官民あげて総力で取り組む・・・などといった大型プロジェクトへの取り組みが説明されることがありますが、
けっきょく官のお役所の方々は開発現場や作業にあたる人たちの実情や仕事内容を理解する事もなく、
国内最大手の御用達請負企業に案件だけ丸投げをして、それが下請け、さらにその下請けと案件の内容が伝言ゲームのように無駄な時間をかけて伝わっていき、
結果として、仕事の精度は希望した内容どおりにできず、伝言ゲームの時間の分だけ無駄な時間がかかり、中受けにマージンが抜かれるため、予算に対して実行する企業や作業員の取り分はスズメの涙になるという事態。
これ、1950年代の東京オリンピックや1970年の大阪万博の時代なら「ああ、アナログ時代の仕事だからな」だったかもしれませんが、今はもう令和の時代、2023年ですよ。
1950年ごろの少年少女が夢のような未来思っていた時代それが2020年代だと思うのですが
やっていることは旧態依然としたシステムの中で、仕事をさせるほうもさせられる方も右往左往しながら動き、結果としていい仕事になっていないまま巨額の無駄な経費だけ計上して終わる。
こんな不誠実な時代に、不誠実な国になるなんて1950年代の少年少女は思っていたのでしょうか?
でもまあ、こんな時代においしい汁を吸いたくて暗躍している人が1950年代に少年少女だった人達の中にいて、その周辺の人々がその恩恵にあずかれているだけなのかもしれませんが。
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