パレットのことについて
我々物流事業者にはおなじみの物流マテハンであるパレット
大量の品物を運ぶ際に必須の部材ですが、意外に一般の人にはその大きさや仕様などほとんど知られていません
日本で使われる一般的なパレットは
大きさが1100mmX1100mmの正方形、厚みは144㎜ 材質はプラスチック(PP)製となります
我々がよくイチイチのプラパレと呼んでいる物がこのタイプであり
4t、10t車での移送時にダンボール箱で積み付けをします。
積み込む際にはこのサイズのパレットに150㎝~180㎝程度の高さで積むことが多いです
調べてみますと、国内でもっとも多く出回っているパレットはこのイチイチパレットなのですが
それでも全体の3割程度の使用率なのだそうです
国際輸送で使われる外国製パレットは1200X1000や1200X800など様々なサイズがあり
また国内の飲料メーカーが仕様している900mmx1100mmのビールパレットという独自規格の物も使われています
なぜ日本でつかわれるパレットが1100X1100の正方形なのか、1100という中途半端なサイズなのか
その経緯などについてはわからないのですが
利用した感じでは、国内で流通している梱包資材はこの1100X1100のサイズに最適化されたものが多く
パレット積み付け時に1面にサイズがぴったり収まるようになっている物が多いと感じます。
逆に外国製品は国内パレットに積みつける際、微妙に余ってしまったり、はみ出したりするケースが多いと感じます。
パレットに積み付けられた商品はトラックで輸送されますが
国内のトラックの荷室は幅が2300㎜~2400㎜がほとんどでパレット2枚を並列で置いたときに1100㎜でピッタリ
1200㎜だと並列で乗せられない物が多くなります
昔は木製パレットが多く使われていましたが、重く、雨に弱く、廃棄時にクギの除去など手間がかかるなどデメリットが多く
今はプラスチック製が中心です。
しかしこのプラスチック製も材質により、耐えられる荷物の重さに差があり、安価な物だと1t程度の荷物でも破損してしまう場合があり、手配時には注意が必要です。
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