世界的な半導体不足といわれつつ利益半減以下になる不思議
半導体製造で世界一の売上を持つサムスン電子の第4四半期利益が
69%も下がったという報道がありました
大幅減益となった原因については景気後退による需要の落ち込みと書かれています
2022年はさまざまな産業で半導体不足による商品供給の遅れや値上げが報道されていました
半導体の提供がコロナ過による物流や生産過程での停止による遅れによって需要に対して対応できない状況が続いたことにより
世界中の様々な産業で影響がでています
半導体と一言で伝えられていますが、ICチップ、CPU、メモリなどおよそ日常生活で必要な機器には大概これら電子部品がつかわれていて
その製造のほとんどは、アメリカ、韓国、台湾などが中心となっています
かつて日本はこうした半導体の製造シェア50%以上だった時代があり、電子立国という言葉が90年代にありました
日進月歩で進歩を続ける半導体製造メーカーの競争から外れ、有効な設備投資や将来計画を怠った企業と、そうした状況に国でささえるような対応してこなかった当時の日本政府の見通しの甘さで今ではすっかりカヤの外といった状況になってしまいましたが
こうした産業の核となりゆる電子部品の製造について、自国で調達できる立場とそうでない立場が自国産業にとってどれくらいの差になるのかよくわかる事例だったと言えます。
それにしても、供給よりも需要の方が高い場合、その商品価値は需要が高い分値上がりして利益も増えると思っていたのですが
直近の状況では逆の結果が起きています。
半導体と一言でいっても様々な用途の製品があり、供給する為の設備や生産状況によっては、供給過多になっている物が発生しているようです
それくらい半導体ビジネスは産業全体の先を見通す目とそれに対する投資、回収を確実にするための計画ができていないとうまくいかない難しい世界なのだと思います
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