いたましいフォークリフトの事故
フォークリフトをつかってブランコを作りあそんでいた8歳の女児が亡くなるという痛ましい事故がありました。
ふだん、業務でフォークリフトを使い、また同じ年頃の娘を持つ立場としては、あまりにいたたまれなくて事故についてのコメントができません。
フォークリフトは物流施設で使われる運搬器具ですが、とても小さくみえて、その重量は一般的な倉庫で使われる1.5tタイプのものでも約2.8トンもあります。
自動車で同じような重量の車両だと、トヨタのランドクルーザーくらいになります。
倉庫内での速度は10km程度ですが、これだけの質量のある乗り物が人や物に衝突した場合、重大な事故になってしまいます。
また、フォークリフトでパレットごと商品をリフトアップさせる部分、マストとフォーク(ツメ)はやはり人に接触すると大けがや死亡事故の原因となります。
常時、1500kgもの重さの荷物を上げ下げする能力のあるフォークリフトのマストですが、そのフォーク(ツメ)自体は鉄製で非常に重いため、荷物が積んである状態はもちろんのこと、荷物が積んでいない状態でも、フォークの下部分に人や体の一部が入ることは厳禁となっています。
こうした安全に対する対応は、フォークリフトの技能免許を取得する時に講習で学びますが、トヨタL&Fなどのメーカーからも、安全啓蒙として小冊子などが配られています。
この冊子でも過去の事故を例にあげ、正しいフォークリフトの使い方の啓蒙をしています。
普段物流現場で使用しているフォークリフトですが、あらためて安全に対する意識を高める事の大切さを感じました。
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