首都圏大雪、なぜ物流が大混乱となるのか
2月10日から11日にかけて、首都圏に大雪の警報がでました。
雪は1月6日の時に比べると少なく、首都圏の交通の混乱は最小限だったかと思いますが
それでも首都高などは、1月6日に発生したトラックなどの立ち往生による大規模な渋滞の対策の為か、早い段階で通行止めの対策をした為、一般道路で混雑が目立ったようです。
実際、大雪の予報が出ると、トラック、路線便各社は集荷の締切がかなり早まります。輸送時間が通常より大鼻に遅くなるためです。
山のない関東平野で運転していると、幹線道路や高速道路で、スタックする可能性があるような坂道を意識する事は少ないのですが、高速道路の出入り口やジャンクション、橋の周辺など、山や丘にくらべたらなんという事のない起伏でも、雪による路面の凍結でトラックが立ち往生になってしまうケースがとても多いです。
冬になったらスタッドレスタイヤを履けばいい。と一般のドライバーは思うのですが、トラックの場合、タイヤの本数も多く、かつ、1本あたりのタイヤの価格も自家用車に比べて高価です。付け替えも専門の業者に依頼をすると1本あたり5,000円から、大型車で1台あたり10本の交換をした場合、それだけで5万円
そしてトラック業界は、約63000社中、零細企業(トラック10両以下)が50%以上を占めているわけですから、夏タイヤのまま雪の中走行しているトラックも少なくはありません。
チェーンをまかずに雪の中走行してスタックするトラックが出るのも必然といった状況です。
2月12日にも雪の予報が出ています。
雪が降ったらなるべく早めのチェーン装着を心がけて欲しいものです。
トラックのスタッドレスタイヤの装着率など詳しく解説されたサイトがありますのでご参照ください
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