コロナワクチン接種にもトヨタ生産方式
トヨタ自動車の強みというのは、生産能力や開発能力だけでなく、無駄のない物流が自働化という概念、日々の改善で常に進化し、最適化されていく事だと思います。
東日本大震災の時、このトヨタ生産方式の最も顕著な特徴である「カンバン方式(在庫を持たず、工場にリアルタイムに部品を導入して生産をするシステム)」が崩れ、生産がままならなくなった経験を生かして内容を改善し、調達ができなくなった場合の工場への影響を加味して、影響の大きい部品に関してはストックをしておくという方式も取り入れたそうです。
それにより、昨今の自動車用半導体不足という事態にも対応できているといいます。
そんなトヨタ自動車が愛知県で新型コロナワクチンの接種会場の運営を一部行っているそうです。
記事には会場でのワクチン接種にいたる流れの中で、それぞれの工程が何秒ずつ必要であるか工程表に表していて
人の流れがスムーズになるよう最適化されています。
想定で組んだ工程と会場図で運営しますが、おそらくイレギュラーで発生する問題もあると思います。
そうした問題は即時改善され、あらたな工程への追加や会場図の修正が行われていくことでしょう。
こうした、工程表や作業仕様といったものは、物流や工場で働いていないとなかなか目にとまることが少ない物ですが
コロナのワクチン接種という身近な事象で体験することができるのは一般の方々に私どものような事業を経験していただく
またとない機会だと感じました。
他の自治体でも、こうした物流や工場経験者をワクチン接種会場のアドバイザーとして迎えたらいいのではないかと思います。
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