不用意な発言で成果を台無しにする愚かさ
東京オリンピック組織委員会会長の森喜朗氏の女性差別発言がマスコミをにぎわしています。
おととしNHKで放送されていた大河ドラマ「いだてん」の中で、組織委員会会長だった田畑政治氏は
五輪開催前に辞任をしていますが、やはり歯に衣着せぬ豪胆な人柄だったらしく、本人の努力や五輪への思い入れなど表立って人々に伝わらない成果よりもこうした人前での発言や行動があたえる影響というのがいかに大きいのか思い知らされます。
昨今では、こうした批判がマスコミだけでなくSNSなどでも拡散されるため、組織トップの言動は慎重な言葉選びが必要になります。
批判を恐れて、マスコミなどは以前に比べると非常にセンシティブな内容については回避をするようにしています。
昨年新型コロナに感染して亡くなった志村けんさんの出演していたコントも、いまの時代にそぐわないセンシティブな内容のものが多かったと思いますが、逆にとても人気もありました。一言でいって、わかりやすい面白さだったからだと思います。
森喜朗さんの発言や行動もこうしたわかりやすさと裏腹に一線を越えた表現をしてしまうのは、今の時代のこうした発信に関する慎重さに無頓着だったからなのかもしれません。
しかし、謝罪会見を行った上に辞任を求めるマスコミの発言というのも自分としては越権した見解だと思います。
こうしたマスコミの報道には「腹が立ったからとことんまで懲らしめる」というような態度にしか見えない場面が散見されます。
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