2023年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ

最近のトラックバック

« AmazonFBA手数料を改定 | トップページ | 武漢コロナウイルス肺炎の影響 »

2020年1月27日 (月)

楽天からワークマンが撤退

ワークマンが2月末に楽天撤退 「送料無料」受け:日本経済新聞


https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54838940U0A120C2TJ1000/

最近好調なワークマンですが楽天でも大きな売り上げを上げていました。
しかし、楽天側が3980円以上の買い物をした場合、送料を無料にすると決めたことにより
楽天から撤退をするようです。

この楽天が3月から開始するという3980円以上の購入で送料無料を一律で設定した経緯は
今後激しくなるネットモール間の販売競争の中で、自社の競争力を高めようという意図だと思うのですが
ネット通販での運送料金の負担はすべて出店会社が請け負う形になるわけで、
配送料金が高くなる、梱包の大きな商品を中心に扱う出展社にとっては死活問題になりかねません。

宅配業者の扱い荷物の大きさは 160サイズ(縦+横+高さの合計サイズが160cm)までを限度としており
170サイズを超える荷物の運送価格は 160サイズにくらべて格段に跳ね上がる傾向があります。
家具や生活雑貨など、大きさが170サイズを超える物を中心に扱う企業では、この運賃の回収は注文者から行う必要が出てきます。

実際、大きな商品を個配で出荷すること自体、物流では非常にロスが大きく、コストがかかります。
大型家具店で購入したソファーやベッドなど、通常は家具店が手配する配送トラックで配送を行いますが
配送ロスを軽減するため、同一方向への配送が複数発生するように、配送日を調整したりします。
ですので、一般的には大型家具などの配送は配送日を指定することができず、かつ、1週間程度の配送までの時間が必要になったりします。
この配送料金ですら家具店では1000円~2000円程度顧客に別途請求することが多いです。

楽天の打ち出した3,980円以上の購入で送料無料の制度は、上記のような配送料金が高くなる荷主を排除していく流れになっていくと思われます。今後の動向に注目したいところです。

« AmazonFBA手数料を改定 | トップページ | 武漢コロナウイルス肺炎の影響 »

物流業界」カテゴリの記事