東京輸送革命
12月22日にNHKで放送された「NHKスペシャル 東京リボーン第3集 輸送革命 果てなき欲望との闘い」
を見ました。東京ふ頭のコンテナターミナルは物量の増加でパンクしている状態で、
輸送貨物車両専用の車線を海底トンネルでふ頭内に作り、状況を改善する予定になっています。
今回はこのふ頭内のトンネル工事の現場と、コンテナ車のドライバー(主にパンク状態のふ頭への納品の苦労)
そして物が集中し、あふれる東京の物流への警鐘が番組の主な内容でした。
東京湾を心臓、路線を血管に見立てた日本の物流のイメージ画像は非常に新鮮で面白いと思いましたが、
人々の欲望が歪な都市東京を作っていく、という括りにはちょっと疑問があります。
すでに人口の密集地帯となっている東京の都心部に無理をして物流施設を作り、無理をして商品移動をさせようとしているのが現状の状態なのですが、そんな無理をしなくても、太平洋側のコンテナターミナルとしては、千葉、茨木、静岡にその受け入れを拡張して、東京都心部をよけるように物流網を整備することで、高コストでロスの大きい都心から地方へ物量を流すということが回避できるはずです。
しかし、日本のコンテナ物流はすでに飽和している施設への拡張や大幅な増資を繰り返していくばかり。
過密する環境下の中で物や人の移動はどれほど負荷がかかるか、東京という都市が過密さゆえに発生するこれら問題は
来年開催される東京オリンピックで相当な部分が露呈することと思われます。
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