この先は巡回するビジネスが必要かも。
先日、群馬県渋川市の関越自動車道で、80歳のお年寄りが高速道路を逆走し、対向車に衝突して亡くなるという痛ましい事故がおきました。
地方での自動車は生活の足として絶対に必要な存在ですが、高齢になり、判断力や体力が衰えるにしたがって、運転技能にも問題が発生し、事故が発生する可能性が高まってきます。
私の家族でも、以前、高齢になった祖母がアクセル操作を誤り、駐車場で停車している車にアクセル全開でぶつかるという事故を起こしたことがあり、その事故をきっかけに、運転ができないように車や免許を処分することになったという事がありました。
運転技能の衰えやとっさの判断の鈍りについて、自己では判断が難しく、客観的な試験やその結果内容を家族とどうやって共有するかが今後必要な処置だと思います。
しかし、こうした方法を通じて、免許を返納した場合、日常の生活の中で車での移動をしないと日用品など購入することが難しい地域の住民は普段の生活に難儀をします。しかも、こうした高齢者のしめる割合は今後どんどん増え続けていくのです。
生活用品などの手配は、現状、ネット通販などの利用で代用できることが多いですが、日常的に使用する品物を通販で手配する事で、現在以上に宅配利用の頻度が上昇してしまい、宅配業者の運用がパンクする可能性が大きくなります。
頻度、程度で高齢者の購買を補助しようとした場合、一人暮らしで在宅している家庭に、小規模のコンビニのような品ぞろえをした宅配日用品販売移動者が巡回するようなビジネスが今後必要になるかもしれません。
ヤマト運輸の2tトラック程度の荷台に、日用品・食料品・雑貨などを積んで、一人くらしのお年寄りの家を巡回して回る。
件数が多かったり、案件が多い地域なら、巡回車を複数台用意して、1日数回巡回するようにすればいいでしょう。
場合によっては、この車にある程度の人数が同乗できるようにして、巡回しながらお年寄りが移動するための手段の一部にするのもいいかもしれません。
運転ができないお年寄りのために、物と移動手段がお年寄りに寄り添う。そんな準備が今後の世の中には必要になってくるのかもしれません。
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