引越し難民がでそうな春先の引越し
ヤマト運輸の子会社が、引越し業務での過大請求を行っていたことにより
新規受注を停止している関係もあって、今年の春の引越しシーズンは例年にもまして
物流業界でのトラック不足、人手不足が加速し、引越しをしたくてもできない「引越し難民」が
増えそうな様相です。
この問題の根本は、4月が年度スタートということで、入学や転勤など4月1日つけでの
新生活を向かえる人が多くなり、そのため需要が集中することと、慢性的なトラックとドライバーの
不足からくることによるものです。
私も、この3~4年くらいの間に、4回引越しを経験しましたので、
その度に、引越し業者数社と見積もりを取り、料金比較をしつつ、引越し業者の営業マンを
話をしました。
この3月4月の繁忙時期以外の引越し業者の環境は、車や人手ともに確保は十分できていて
たとえば、1月~2月上旬であったり、6月ごろだったりすると、逆に需要が環境に対してすくない
閑散時期ともあって、非常にお得な価格で引越しをすることができました。
可能であれば3月~4月は避けて人事異動ができように、企業の辞令の出し方も工夫した方がいいでしょうし、
大学や専門学校などの入学で、地方から都会に出てくる学生さんたちも、
可能な限り時期をずらして引越しができるよう、学校側の便宜を図ってもらうことができればいいと感じます。
どんな業界もそうですが、仕事に極端な波動ができることは、環境や人員手配に大きなロスや負担が発生することになり、それがしいては長期雇用を妨げたり、賃金格差などの要因になったりすると思われます。
多少の波動は通常の業務環境の中で乗り切る体制ができるでしょうが、極端な波動は、臨時の人員や臨時の環境手配が必要になるからです。
社会全般が極端な繁忙を生み出さない流れにならない限り、政府が推し進める働き方改革も、
状況にあわない型に無理やり嵌めるやり方で、企業内の歪みばかり大きくなりそうな気がしてなりません。
« サッカーアジア大会が | トップページ | 物流で必須のダンボール価格上昇中 »
「物流業界」カテゴリの記事
- ヤマト配達員3万人の削減(2023.09.29)
- 底辺であるがゆえに重要な仕事です(2023.08.21)
- 2024年問題を乗り越えるために共同物流で対応する例(2023.06.19)
- 2024年問題、大手と中小の違い(2023.04.10)
- トラック業界と住宅建設業界を比べてみると(2023.03.13)
最近のコメント