師走になりました。物流が1年で一番大変な月
12月になりました。もうすぐ2018年が終わりを迎えますが、
物流にとってはもっとも困難な1ヶ月がはじまります。
昨年秋から実施された佐川急便、ヤマト運輸の運賃値上げと今年春のゆうパック値上げによって
各宅配事業者には多少の環境的ゆとりが生まれたのか、今年の冬は去年にくらべて
年末はヤバイという声はあまり聞かなくなりました。
各宅配事業者ともに、値上げ後の料金設定を元に新たな顧客開拓も始まっているようで
通販などの宅配ビジネスにとっては、とりあえず「運べない」「出荷できない」という事態は
回避できそうです。
しかし、運送コストは上昇することはあれ、下がるということはありえない状況で
荷主や注文したお客様の運賃負担は今後ますます増えそうな気配です。
そんな中、最近気になったのは、レストランや大手スーパー、百貨店などで従来から
販売されてきた「おせち料理」の宅配販売の動きです。
いままで「おせち料理」は各家庭が材料をそろえて年末に用意することが多かったのですが
昨今では、セットを注文して年末に届けてもらうというのが多くなっています。
年末の物流の中で、冷凍、冷蔵に関する設備やトラックは特に需要が多く、確保するのが
非常に難しい時期なのですが、「おせち料理」事情がこの冷凍冷蔵需要をさらに押し上げる
可能性があると思います。
12月、いろいろとあわただしく過ぎていくと思いますが、今年はどの宅配便も
パンクすることなく無事に荷物がお客様の手元まで届くよう宅配事業者の皆さんには
頑張ってもらいたいですね。
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