アパレルネット通販会社隆盛と今後の通販物流
週刊通販新聞最新号に、通信販売企業の売上ランキングが掲載されていました。
内容で気になったのは
アパレル通販大手のスタートトゥデイ(ZOZOタウン)の伸張が他の通販企業と比べても際立っているということです。
ネット通販が一般消費者に認知されていったのは、アマゾンや楽天の利用により
通販の利用に慣れて、別のサービスの利用に広がっていったというパターンが多いのではないでしょうか?
書籍やゲーム、音楽CDなどどのような流通経路を通じても、特に問題ない商品はネット通販を利用するのには抵抗が少ないのかもしれません。
つづいて、家電や家具、日用消耗品、食品と、身の回りの必要な品物が抵抗なく通販での購入ができるようになり
ついに衣類に関しても、店舗でサイズ確認や着心地など確認することなく、ネットで注文することが一般化してきたのだと感じました。
しかし、アパレルを扱う通販会社がすべて業績を伸ばしているわけではありません。
ネットで衣類の買い物をする消費者に対して、現物を試着しなくても抵抗なく発注ができる仕組みつくりができている会社とそうでない会社の差が出てきているような気がします。
政府は消費者物価指数が2%の上昇を目指しているようですが、
一般庶民の嗜好品の購入手段に「ネット通販」が加わっている現在では、どこでも購入可能な同一品目の商品を買おうとしたとき、もっとも安く提供している会社から容易に購入することができるという状況なわけですから、政府の目論見は既存の商流の概念で計画を立てても難しいのではないかと感じます。
ネット通販初期に隆盛を誇った、書籍やCD、ゲームは、現在、電子書籍やダウンロード販売に形態を変えてきています。本来、扱いが小さく、宅配便や郵便での扱いが容易だった書籍やCDなどに代わって
物流での配達で大変な、アパレルや日用品にネット通販の扱いがかわってきている状況です。
今後は、医薬品や生成食品など、より扱いが難しいものの扱いが増えていくでしょう。
ネット通販に慣れた消費者が次に利用をしはじめる分野に今後注目したいと思います。
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