ワールドカップ、ポーランド戦を見て感じること
予想以上の盛り上がりを見せているサッカーワールドカップロシア大会ですが
先日のグループリーグ最終戦、日本Xポーランドの試合内容について、日本中で物議が湧き上がりました。
結果としては、グループリーグを勝ち残り、トーナメント16強へ進出という
監督解任から親善試合連敗といった状況から見ると望外な内容と言っていいでしょう。
西野監督は選手達に「不本意な戦いをさせた」とコメントしていますし
負けても正々堂々と戦うべきだった。見に来た観客や、諸外国のメディアから日本は卑怯だとなじられて恥ずかしい。などといった国内の批評もたくさんでています。
しかし、ふと過去の日本人が対面した「負けてはいけない戦い」の内容を振り返ると
元寇の戦い・・・台風による運の勝利
関が原の戦い・・・小早川秀秋の裏切りによる勝利
宮本武蔵の巌流島の決戦・・・宮本武蔵、決闘時間にわざと遅れて勝利
うーん・・・正々堂々とはちょっと違う「運」「作戦・策略」による勝利が美談のように伝えられてますよね。
今回のポーランド戦で、「負けているのにパス回しをして勝負を回避した日本は卑怯でなさけない」
と声高に言うのは、私個人の見解では「単なるわがまま」でしかないと思います。
今回は、「実力が伴わないので戦いを回避した」という結果だったのですが、
日本のサッカーがブラジルやドイツのように本当に実力があって、正面から相手チームにぶつかっていけるのであれば文句ないところです。
しかしそれができなかった、すなわち「日本の実力が普通に勝負するには伴わない」という現実に直面したときにこうした作戦で戦いを回避することが、
「なさけない」「はずかしい」「負けてもいいから戦うべきだった」というのは、
「無いものねだり」、「根性論」、「精神論」みたいな悪しき日本の考え方が根強く残っているからだと思います。
「情けない」と思うなら4年後の舞台でブラジルやスペインと堂々と渡り合えるだけの実力をつければいい。
「今、一旦終わる。でもまた始まる。」前回のブラジル大会で日本のサポーターが語っていた言葉ですが
4年後そしてその先へと、威風堂々とした日本代表チームに進化してほしいです。
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