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2018年1月24日 (水)

大雪と物流への影響

1月22日午後からの関東地方への大雪は都心でも20cmを越える積雪となり
各所へ大きな影響をおよぼしました。

4年前の大雪の時と同じように、宅配便やチャーター便などで配達遅れが発生しました。
また、道路は大渋滞となり、帰宅や移動に大きな影響もでました。

都心で大雪となった場合、基本的に首都高速は全面閉鎖となります。
通常、首都高速を通って各地へ向かっていたトラックや一般車両はすべて一般道を使用することになります。
さらに一般道路では道路への積雪や凍結によって、すべての車のスピードが通常より著しくおちます。
そのため、都内各地の幹線道路が渋滞していき、雪は速度の落ちた車のタイヤによって踏み固められ
雪が降り続いている最中にもかかわらず、路面が凍り、車重の重いトラックは走行が困難になります。

普段大雪になれていないドライバーは、少量の雪の場合、幹線道路の路面は
ぬれている程度でノーマルタイヤでも走れると思っています。
しかし、今回のような積雪20cmにもなる雪の場合、幹線道路でも凍りつきます。
トラックやトレーラーなど荷物を積んでいる車はノーマルタイヤでの走行は不可能になります。
今回の大雪でも、都内の道路各所で立ち往生するトラックなどたくさん出ました。
山手トンネルが10時間もの大渋滞になったのも、上り坂でトレーラーが立ち往生した影響だそうです。

こうしたトラックやトレーラーの雪対策の不備は4年前の大雪の時も散見されました。
大雪の予報は数日前から出ていたにもかかわらず、今回も大きな影響が出ました。
なぜ、「わかっているのに」こうした問題は繰り返されるのでしょうか?
いくつか原因があると思いますが、
1つは運送業者が雪対策を組織として対応できていない場合が多いことが考えられます。
事前の対策として雪に対するチェーンや走行のプランを会社単位で対応していなく
ドライバーの判断に任せているケースが見られるのです。
判断をあやまったドライバーの乗った車が道路の上で立ち往生という事態が発生してしまいます。
また、都心では、乾いた路面→凍った路面といった道路状況が急変する環境が多発します。
トンネルや首都高高架下など路面の比較的乾いている所と、渋滞により踏み固められて凍結している所が
混在するため、チェーンを巻く判断を誤るケースもあるのです。
気がついたら進行方向の坂道は凍結していて、もうどうにもならなくなるという事態におちいるのです。

悪い天候の中でも止めるわけにいかない物流の流れですから
予想と事前対策で大きな影響を回避できるよう、雪への対策をすべてのドライバーに
周知する必要があると思います。

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