仮想物流なんてあったら
仮想通貨NEM580億円分が盗まれたという事件が発生しました。
インターネットに接続された仮想通貨のウオレットに何者かが接続し、
わずか5分程度の時間の間に580億円分の仮想通貨を取り出したようです。
かつて「3億円事件」と騒がれた事件では、現金3億円分を奪うために
逃走車などの現金を運ぶ手段を用意して犯行をしたようですが、今回の事件は
質量のないデジタルデータを扱った犯罪で、こうした物を運ぶ手段や手間などはまったくなく
わずかな時間で凄い金額分の持ち出しを完了させたわけですね。
個人情報についても、昔は個人情報の取り扱いは、名簿などの台帳や紙が基本で、
100万件もの件数を扱おうとしたら、相当の物量が発生していましたが、
いまや個人情報はデータベース化され、やはり質量のないデジタルデータが中心になりました。
とうぜん、ハッキングや持ち出しによる盗難や事件も発生しやすい状況になっています。
物流の世界がすべてデジタルデータの交換だけですむようになることは無いと思います。
物を扱い、運ぶという仕事に関しては、しばらくは人の手を介して行う必要があります。
しかし、その手段において、AIロボットや自動運転車などを使用した物流の無人化は
今後、研究も進んで様々な形で実現をしていくことでしょう。
そのうち、材料だけ運んで、形にするのはデジタルデータで送られた設計書を元に、現地でロボットが
組み立てる・・・なんて世の中になるかもしれませんね。
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