大手量販店がネット通販に淘汰される日
米トイザラス 破産の可能性 | 2017/9/7(木) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/pickup/6253183
AMAZONなどのネット通販の隆盛により、大手玩具量販店トイザラスが経営危機になっているそうです。
日本にトイザラスが進出したのは1991年でした。
当時、玩具での全国的な量販店は少なく、個人経営の玩具店などは進出に反対をしていたという報道を覚えています。
その後、玩具の嗜好は幼児子供向けからテレビゲームなどに売り上げの比率が変動したり
トイザラスのような大手量販店の攻勢に耐えられなくなった個人店舗が次々と店をたたんでいき、
気がつけば玩具取り扱い店舗はトイザラスか大手スーパーの売り場くらいしか残っていない状況になりました。
量販店が個人小売店舗を次々と駆逐していったのが90年~2010年くらいの出来事だったと思います。
これだけ販売経路や物流経路が集約され合理化された状況になったとしても、
ネット通販によるダイレクトな販売体系や、商品を探したり買いに行くこと自体が手間と感じるようになったり、ネット上で最安値のネット販売店を検索できるようになった現状で、
「トイザラスに行って玩具を買う」という行為がこれほど薄れたのかという、今後のすべての小売業が危機感を感じる事態だと思います。
店舗経営を行っていながら通販事業も展開している企業もますます増えていますが、
商品の取り揃えにおいて、わざわざお店に来てくれたお客様を優先して店舗在庫を優先管理をするのか
不特定多数の注文に対して欠品を起こさないように、通販の配送センターを優先して管理するのか
判断がとても悩ましい状況が続くと思います。
個人的には、パソコンやスマホでほしいものが手配できるネット通販の魅力は十分承知していますが
家族で街に繰り出して、思いがけない新しい物や本や情報に出合える店舗での買い物は
なににも変えがたい休日の楽しみの一つだと思っているので、店舗販売という流通経路が
なくならないでほしいと思っています。トイザラスにももうひと頑張りして欲しいですね。
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