ついに佐川急便がパンク
<佐川急便>7都府県で遅配 荷物集中や人員不足原因か(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161222-00000122-mai-soci
恐れていた事態ですが、
ついに年末、クリスマスの配送需要に耐えきれず
佐川急便がパンク状態になってしまいました。
ここでいうパンクとは我々の業界でよく使われる用語で
仕事を詰め込みすぎて間に合わなくなる状態の事をいいますが、
状況としては夏の電力需要が最ピークの時に発電能力が追いつかず停電になってしまう状態に近いと思います。
昨今のインターネット通販の手軽さや指定日通りに到着する正確さと相まって、今までのお歳暮だけでなく、クリスマスプレゼントのネット通販の需要が増えたのが直接の原因と考えられます。
従来最も需要のあったお歳暮の出荷量は少しずつ減ってきている傾向ですし。
この様な状況はいつ起きてもおかしくないと今までも言われてきました。
ドライバー不足もありますが、一時期だけ一気に増える荷物の仕分け配送をする営業所の人員不足に場所不足も(普段では問題なく対応できる)、こうした波動の大きいシーズンでは対応しきれないわけです。
じゃあ、来年はヤマトや郵政を使えば良い?
いえ、パンクするのが佐川以外にヤマト、郵政も増えるだけです。
それくらいネット通販の配達物の量が年々増えて来ているのです。
なら、これらの宅配業者がこの時期だけもっと人員を増やせばいいじゃないか!
いやいや、現在もこれらの業者はこの時期臨時作業員、派遣含めてかなりの増員をしています。そしてこうした物流業の作業場に応募する臨時作業員は少子高齢化の影響もあり年々少なくなる傾向にあります。
なかなかこの様な事態は今の仕組み、サービスの中では解決が難しいです。
サービスレベルを落とすか、価格を上げるかしか根本的解決の手段はないでしょう。
あとは電力の時と同じで、
ハイピーク時の路線便配送の利用を控えるような業界全体の啓蒙活動くらいでしょうか。
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