ムチャの代償
基礎工事の不備で傾斜してしまった横浜のマンションの事態が連日報道されています。
建設業界では以前から安い工賃、下請け叩きなどの悪評を伝え聞くことがありましたが
今回の事件がどのような経緯で発生して、どのように収束させるのかは成り行きを
見守るしかないのですが、こうした事態を発生させてしまう要因の一つとして
無理を通して無茶な業務を遂行しようとした歪みが後々になって露呈した
ということもあるのではないかと思います。
商品の価格、サービスの価格設定において、世の中の相場や戦略的価格を考慮
したとき、とにかく安価な工数、安価な仕入れなど「安く」「ローコスト」に
物事を遂行しようとするのはあらゆる産業にて必要な所作です。
「ローコスト」を実現する為に、それまでのムダやムラを排除し、工数低減などで
対応することは企業努力として対応すべき内容ですね。
しかし、こうしたムダ・ムラを排除して最大限まで効率化の図られた業務の中で
さらなるコストダウンを目指す、または要求された場合
企業の選択は「無理」=仕事を断る か、「無茶」=法規法令を無視する
のどちらかの選択になります。
バブル崩壊、リーマンショックといった不況を乗り越えてあらゆるムダをそぎ落としてきた
現在の企業において、この「ムチャ」にかかわるリスクがどれほど大きいか
昨今の起きている問題で明らかになっていると感じます。
物流の世界でも、配送料金の設定など、相当の改善につぐ改善を重ね
これ以上の対応は「無理」または「無茶」という段階に入っています。
アマゾンと佐川急便の業務解消の顛末はこうした判断を端的に表した事象ですね。
私どものローコスト化の低減はこうした「ムチャ」を強いる業務体系を推進することでは
なく、所在地域の保管料金など固定費の引き下げや見直しをご提案することで
トータルコストの引き下げを目指す手段をとっております。
詳しくは、ホームページ内のコンテンツをご確認いただくか資料請求をしていただけますと
幸いでございます。
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