素敵なモノはネット通販で沢山売れるのか?
週刊通販新聞7月17日号より
高島屋 食品宅配事業の成果と課題は?
という記事が掲載されていました。
食料品宅配事業を運用している高島屋での今までの成果と課題が
要約されていましたが、一般のネット通販や量販店での通販事業と異なる
客層、利用者の年齢層、商品への認識対してさまざまなアプローチを
行っている様子です。
記事の中で私が百貨店通販でちょっと特殊だと思った事柄が
ネットからの注文比率が20%程度で電話注文が圧倒的に多い(カタログでの
注文比率が高いと思われる)ことです。
昨今のネット通販の隆盛は、自宅のパソコン普及だけでなく、外出先や
パソコンを利用しなくても使えるスマートフォンなどの普及も大きいですが、
書籍、CD、雑貨、日用品など、商品の中身が把握できて、かつどこで買っても
品質が一定に保たれているような品物は、ネット上の少ない情報(画像、テキスト)
でも注文に躊躇がないのですが、
これが嗜好品、高級品になると、スマホの画面や少ない情報だけでは
購入意欲がわかない可能性があるのかもしれません。
極端な例ですが、自動車などの高価格帯、使用や扱いなど目で見て触れて
乗って判断が必要な物。こういった物が通販ではちょっと難しいのと同じように
通販では販売しづらい、商品の魅力が伝わりづらい物は多数あります。
こうした商品の魅力を伝える手段として、カタログであったり広告であったりと
スマホの画面よりも見栄えのするメディアによる宣伝効果というのが有効なのかもしれません。
また、いづれスマホの価格下落とともに、現在のタブレット端末の価格下落
薄型化、軽量化が進んでいき、タブレット端末が15インチくらいの画面サイズで常に持ち運べる
くらいの扱いになったときに、カタログや雑誌広告に匹敵するくらいの見栄え効果が
タブレット上で誰でも享受できるようになったときに、こうした高額商品の展開が
変わってくるのかもしれません。
« 見直しされた計画 | トップページ | 東京オリンピックのエンブレム »
「物流業界」カテゴリの記事
- トラック業界と住宅建設業界を比べてみると(2023.03.13)
- 運送業界の2024年問題なにが問題になるか?(2023.02.27)
- パレットのことについて(2023.02.20)
- 零細トラック事業社の今後(2022.12.12)
- 3年ぶりの国際物流総合展(2022.09.20)
コメント