ジョン・ラセターのマネージメント
昨年NHKで放送された
魔法の映画はこうして生まれる~ジョン・ラセターとディズニー・アニメーション~
という番組を見ました。
古くはウォルトディズニーが製作指揮をしていた「白雪姫」や「シンデレラ」といった作品から
最近では「アナと雪の女王」という大ヒット作まで
ディズニー映画は常に順風満帆といった印象があるのですが、
実は内容的にはとても低迷している時期というのがところどころにあり、
その度に非常に優秀な現場マネージャーが現場を改善して新たな絶頂期を迎えています。
ジョン・ラセターさんは元々ディズニーのアニメーターでしたが、一度契約解除され
ピクサーでの「トイ・ストーリー」などの作品の成功をもって、再度ディズニーから
指名を受けて、製作現場のトップとして帰ってきたという経歴があります。
そんなジョンラセターさんの仕事の様子が
最新作の「ベイマックス」の製作現場で紹介されていました。
完全分業制で製作されるアニメーションの中で、ジョン・ラセターさんの仕事のやりかたを
みると、徹底して担当者への仕事の委任を行い、その途中経過の把握を行いつつ、
全体の骨格や方針に対して細かな調整や指示を行い、全体的な完成度を高めていく
といった感じでした。
こうして文章にすると普通の事のように感じるのですが、見ていて非常に感銘を受けたのが
こうした創造的製品を作る現場にあって、全体の意見や、進行状況などあらゆる部分の
情報の共有がなされていて、かつその状況が一目で誰でも把握できる環境になっている
という部分です。
しかも、作品はすべてデジタルで作成しているにもかかわらず、こうした進行や状況確認など
マネージメントに関する全体共有や情報確認においては、
会議室の壁一面に張られた色つきの用紙や、進行状況を表記したボードなど
アナログ手段での伝達方法が中心になっていました。
大きな仕事を完璧にマネージメントするための、伝える労力と
その物事を共有する意識つけの重要さを見せてもらったような気持ちです。
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