通販オムニチャンネル化
通販事業では昨今、オムニチャンネルという単語が良く見られるようになりました。
これは、販売にかかわる受注の経路の事なのですが、通常の注文経路が
店舗や通販で異なったり、それぞれで価格やサービスなどが変わっていたりする
従来の販売方式からさらに踏み込んで、注文による在庫扱いや価格などを
通販、店舗など問わず顧客に同一に提供できる仕組みの事を言います。
物流事業者からすると、たとえば、在庫管理においても店舗内に存在する在庫情報と
物流センターで在庫する在庫情報、通販向け在庫情報など、現状さまざまな
枝分かれしている情報を一元化して顧客に提供したり、発送をしたりするという
流れができるようにしなくてはなりません。
そのため、通常物流センター側では、書く店舗に出荷した商品の情報は後追い
することはないのですが、店舗内の商品の在庫状況(売上げ状況)まで
荷主が一元管理をして顧客からの注文に対応するといった仕組みが必要に
なってきます。
お客様にとっては、とてもメリットのある流れですが、それぞれ縦割りで行われてきた
業務を一元管理していく必要があるわけですから、全体の調整は大きな企業に
なるほど大変な労力を必要としていきます。
こうした販売方法の変遷はインターネットの普及に加えて、昨今のスマートフォンの
普及による部分がとても大きいです。
いままでのネット通販は、自宅のパソコンから発注をするという手段が一般的でしたが
現在はほぼパソコンと同じ動作が可能なスマートフォンを利用して、
自宅だけでなくどこからでも商品の検索と発注が可能になりました。
また、こうした発注に対して通販事業者の努力により、事故なく商品をお客様にお届けできる
という実績ができ、ネット通販に対する不信感というのはだいぶ薄れていると思われます。
こうした販売経路のオムニチャンネル化にともない、今後ますます商品の販売に
対して、クレジットカードの決済や個人情報の登録など、情報の管理という点で注意が
必要になってきました。
アップル社の次期iphoneにはこうしたネットや店舗での決済を簡略化し
かつ個人情報を守るあたらしい決済システムが導入されるという噂もあります。
スマートフォンという販売経路のあたらしい入口を開拓したアップルですが
次代の販売経路に対してその入口となるシステムや決済の部分で、またあたらしい
提案をしてくるのかもしれまんね。
ひょっとするとこれがオムニチャンネル拡大の起爆剤になるのかもしれません。
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