自分のことは正しく伝わらない?
この夏、何本か映画を見てきました。「風立ちぬ」「パシフィック・リム」「ウルヴァリンSAMURAI」
あまり崇高な映画ではないですが、妻と子供が里帰りしている期間でないと
こういう時間はとれないので・・・
映画の出来や中身については置いておきますが
この3本の映画、わりと共通している事項としては、どれも
日本の文化に深い関わりがある描写が多いということです。
パシフィック~、ウルヴァリン~はそれぞれアメリカの映画ですから
そこで描かれる日本の描写というのはいわゆる外国人がイメージする
日本の姿や風景ということになるのですが
鳥居や石塔・障子に忍者・刀など今の日本人の日常生活の中では
除外されてきている部分が沢山描写されますので、そこらへんは
この国に暮らす者としては違和感となるわけです。
そんな違和感を覚える日本の文化や風習はどうやって諸外国に
伝わっているかというと、やはりこういう映画であったり、日本を旅行した
人たちの口伝であったり、雑誌や新聞の記事であったり
ほとんどが人づてに伝えられる内容だったりするわけですね
私たちが諸外国の情報を得る場合もほとんどの場合同じような
情報の受け渡しによって得ているものがほとんどなので
こうした違和感のある日本の姿は同時に違和感のある諸外国への認識を
しているということになるんでしょうね?
外国に行って興味あることや面白いことはやはり自国とは違う部分なわけ
ですから、その部分はどうしても突出して情報が伝わってしまうし
そして誤って伝わってしまうことにもなると思います。
これって、外国の話だけでなく個人の話であったり、仕事の話でも同じことでしょう
自分発信でない情報は基本的には本人の思っているようには他人に正しく
伝わることはないですね。
逆に、「風立ちぬ」では大正~昭和初期の日本の風景が事細かに映像化
されていました。
宮崎駿監督がどこまでこの時代の情景を正しく認識しているのかは
わからないのですが、日本人が日本人にむけてこの時代の風景を正しく
伝えようとしている意思のようなものを感じました。
この風景というのは、戦争にいたる背景とか政治的な情勢ではなく、
あくまで当時の人々の生活だったり、建物の様式や町や自然の風景の意味ですが
失われていく日本の風景の中でこうした情報の残し方というのも大変ありがたいですね~
とても優秀な情報の発信力だと思いました。
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