体罰か指導か
オリンピック女子柔道の指導の中で、体罰が行われていたとして大きな問題となっています。
勝つために厳しい指導をするという事は以前からあったと思うのですが
これが体罰なのか、指導なのか
基本的には指導を受ける人たちの考え方次第なのだと思います。
昔、「巨人の星」の中では、父に厳しいしごきを受ける主人公の姿が
視聴者の共感をもって受け取られましたが、いまでは児童虐待と受け止められるでしょう。
ここまでやらなければ成功しない
という、過去の成功体験の認識の中で、熱の入った指導・・・と呼ばれるしごきが
今の若い世代の人たちには、暴力、虐待として受け取られるというのは
時代と意識の変化を、指導している側が敏感に察知できなかったというのが
今回の問題の起因だと思います。
よりよい成績を上げるために、選手を追い込む形で指導をするという、指導方法もあると思います。
実際、そういった指導によって、とても成績の上がる選手もいるかと思います。
おそらく、限られた時間の中で、追い込んだ練習の方が、より短期間で成果が出ていると
指導する側が実感しているのではないでしょうか?
ただ、短期間で追い込んでいくやり方には、理解が伴っているとは限りません。
相互理解をするには時間と労力が必要ですし、その手間をかける時間が惜しいというのもあるかもしれません。
しかし、そうやって手間をかけた相互理解によって生み出される、その後の練習内容や
成果というのは、非常に密度の濃い、充実した内容になるはずです。
まずは相互の理解、コミュニケーション
実はスポーツだけでなく、仕事でも家庭でもとても重要なことだと思うのですが
いかがでしょうか?
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