いい加減な仕事の代償
先日発生した笹子トンネル崩落事後、犠牲になった方々は本当に気の毒な事故でしたが、
この事故の原因、当初天井をささえるアンカーボルト周辺に問題があったのでは
ないかとの憶測が多かったのですが、このような見解もでてきている様子です。
笹子トンネル崩落事故の原因は「アンカーボルト」の腐食ではなかった?!
http://wpb.shueisha.co.jp/2012/12/10/15894/
要約すると、1965年から75年の高度成長期に作られた、架橋、トンネルなどに
骨材を短期間でボロボロにしてしまう粗悪なコンクリートが使われ、
それが原因で、2011年から2015年までに深刻な破損がおき始めることを
1999年の書籍にて予測していた大学教授がいたということです。
確証されていないので大手マスコミなどでは報道されていませんが
規制、監査が現在の基準でされていなかった高度成長期
建設業界で使われた水増しコンクリートや、海岸の砂を使ったような
粗悪なコンクリートが、笹子トンネルだけでなく、様々なところで重大な事故を
引き起こす可能性があることを指摘しています。
こうした話を聞くと、私達が生まれる前に作られた、制度、建物が
これから私たちや子供の代まで様々な形で負担となったり、安全な生活を脅かす
原因になったりしていることを知ると、とても残念な気持ちになります。
利益、効率、工期、他社の出し抜きなど様々な要因はあったにせよ
不具合な状況を及ぼすモノを、未来の形を考えもせずくみ上げてしまったということです。
この問題が収束するには長い時間とコストがかかってくるでしょう。
もしかしたら解決しないかもしれません。
まもなく行われる総選挙は、私たち社会に責任のある立場である大人が
子供たちに託す未来になにが残せるのか、何を準備するのかを考えることが争点だと
思っています。
原発問題、TPP、消費税、社会保障などさまざまな検討課題が山積ですが
40年前の高度成長期の時のように、一時の楽や儲けや先送りを許さない
厳格な基準の元に繁栄する世の中になるようにしていきたいですね。
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