常識に尻をむけても顧客に尻をむけるな
9月に発売された2台の新型車
日産のノートとトヨタのオーリス
エンジンの排気量、大きさに多少の差はありますが、どちらも4ドアハッチバック
スポーツカーでもないし、エコカーでもない、フォーマルなセダンでもないし、
ミニバンみたいに人や物をたくさん乗せたり、SUVのように荒れた場所でも走れるわけでもない
要するに普通の生活の中でつかう実用車というカテゴリーです。
その2台の似たような車、販売台数にはけっこう差がでている様子
【新聞ウォッチ】日産ノート3位浮上、オーリスは…明暗分けた新車販売
http://response.jp/article/2012/10/05/182589.html
トヨタのオーリスは、フォルクスワーゲンのゴルフをベンチマークに
走行性能や質感を高めたということが売りで発売されましたが、
車の性能的には旧態依然とした、トヨタが現在持っている技術で
まとめてみたといった感じ
かたやノートは、エンジンのダウンサイズという世界、特にヨーロッパで
進められている技術を積極的に採用して、より小さいエンジンで
大きいエンジンと同じ性能と、少ない燃費をめざした車
車の用途は同じでも、顧客に提供する売りは大きくことなります。
新しい機能や、新しい提案が必ずしも素晴らしいとは限りません。
しかし、自動車や家など高価な物は、買った後にどんな生活を想像するか
それが次の時代、自分の生活にどんな影響をあたえるか
買う前に真剣に検討をすると思います。
今の消費者の考えは、外国製品と比べた高い質感や過剰な性能よりも、
実質的に自分たちの生活にちょうどよい適度な性能、低燃費技術
こういったものを求めているのでしょうね。
良いものを作った!それだけでは顧客に認めてもらえない
なにを顧客に感じてもらえるのか?
これからのモノつくり、仕事の内容、すべてに共通する大事なことだと思います。
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