「通販送料」は価値のないこと?!
ネットショッピングモール「楽天」が出展企業に対して
物流システムの見直しを含めた出展料金見直しを打ち出し波紋をよんでいます。
ネット通販の物流に関してコスト面に関する一番大きい要素は「物流」になります
とくに、全国の個人宅への配送をになう、路線便業者へ支払う運賃に関しては
出荷元の地域、出荷ボリュームなどによって一律でないのが現状です。
楽天の目指す方向は、
・翌日配送、当日配送
・送料の無料化
この2点を充実させるということですが
送料無料に関しては、今までは別表記だった販売価格と送料を合算した金額で
販売価格として提示する必要があり、
商品形態により、全国一律の運賃設定ができないものだったり、地域によっては
競争力のある価格にするために、物流コスト部分が利益で逆ザヤになってしまう
など、出展企業によって様々な事情、状況が散見します。
量販店で販売している商品、家電、書籍、アパレル、雑貨、玩具などは
一般顧客からすると
・在庫しているか
・安いか
・すぐに届くか
この3点がまず目に付く項目になると思います。
この点において競争力を持っているかどうか、ネット販売の中で1番になっているかどうかが
競争の中で勝ち抜く一番重要な要素になっています。
ただ、この3点は、ネット通販の販売サイトでユーザーが確認できうる情報でしかないのも事実です。
実際には、
・届いた商品が正しいものなのか
・商品そのものの品質が正しいのか
・発注してから実際に届くまでに約束どおりの日程で届いたのか
・商品が故障、不良だった場合の交換、修理の対応は適切かどうか
こういった、販売後、出荷後の状況まで把握できるものは本当にマレです
通販を利用して商品を購入する方々が本当に得られる利益とはなんなのか
これは通販を業務としているすべての業種が常に考え、改善し実施している
ことではありますが、この業務自体が利用者にとって価値の無いことと
なってしまうことはとても恐ろしいことなのかもしれません。
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