いまある良いものをおいかけても・・・
先月、トヨタの欧州戦略車、オーリスが発表されました。
トヨタの重役は、グローバル戦略にもとづいて、世界で競争力のある商品を開発したと胸をはっていました。
具体的には、世界の販売台数の上でトヨタの最大のライバルとなる
フォルクスワーゲンのゴルフに対抗するための商品という位置づけ・・・のようです。
たしかに、ボディサイズや走りの質感、内外装の質感など、
現行のゴルフ6をよく研究して開発したんだろうなぁということが見受けられました。
が、それでも現行のゴルフ6の方がまだまだ進んでいる点やよい点が多く、
トヨタ・オーリスの方が、少しは燃費がいいかも?値段が安い感じ?
くらいが勝っている点だと思いました。
そうこうしているうちに、フォルクスワーゲンから次期型ゴルフのゴルフ7が発表されました。
現行車でも、まだまだ足りないところがあるオーリスだったのですが
新型となるゴルフは、いまよりさらに車重を落とし、燃費を大幅に向上させ
しかも、モジュール共通化というまったく新しい製造概念を取り入れ
今より大幅に生産効率や利益性を向上させて登場をしました。
同じ年に発表された同様な商品として、オーリスではゴルフにまったく歯が立ちません。
かつて、その性能と価格と先進技術で世界を驚かせた日本製品は
いつのまにかメーカーの生産都合や従来技術の足かせによって
世界の中で取り残されつつあります。
いまある良いものから何かを学ぶ姿勢は大事ですが、
5年後、10年後の未来になにが求められているか想像力が働かないと
なかなか世界のトップランナーには追いつけそうにないですね。
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