3月11日 東北大震災から1年が経ちました。
この1年さまざまなことがありました。
直接被害にあわれた方々にとっては、何十万人という方々の人生が一変してしまった出来事でした。
昨日は1年という節目とあって、各種報道、催しなどが行われていました。
報道の中心は、あの時なにがあったのか、何が起きていたのかを検証する内容と
被害にあった方々の現在の生活、心境をつづった内容が大多数でしたが
今回の報道を見ていて思ったのは
海辺に住み、地震の多い国に住む我々が
しかも「tsunami」という言葉が世界に通じる自然現象として伝わるくらいの地域に
すんでいるにもかかわらず、
津波に対する認識や、対策が不十分だったのではないかと思うことです。
これは一人一人の意識に問題があるということではなく、
国や自治体がその住人、企業に対して正しい認識を共有させるために
必要な事が足りなかったのではないかと感じています。
「3mの津波が迫っています。」
この言葉で、どれほどの人がどれほどの切迫感を持って避難にあたれたのでしょうか?
そして、その状況になったとき、すべての財産を捨てて、着のみ着のままで
避難ができるほどの覚悟を我々が持ち合わせていたのでしょうか?
今回の震災の被害は津波によるものがもっとも大きく、
また津波到来までには30分から1時間くらいの時間猶予がありました。
そんな状況の中、避難さえできていればもっと多くの人が助かったのではないか
原発の事故もきちんとした準備対応をしていれば防げたのではなかったのか
そういった残念な気持ちがとても大きくのしかかる。
今回の災害を振り返る度に私はそうおもいます。
そして、報道として使える立場の方々にも
あの時なにが起きたとか、家族を亡くして悲しみに沈む人々の姿だけでなく
私たちに出来ること、しなくてはいけないこと、知っておかなくてはならないこと
それを十二分に周知して欲しい。切に思います。
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